Project Zomboid レビュー

送信者 2015-12-13
STEAMを始めるきっかけになった、ゾンビアポカリプス体験ゲーム。



ゲームを開始すると、大体こんな状況からスタートします。

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ストーリーは特にありません。ゲーム開始冒頭でも語られますが、これは「いかにしてあなたが死ぬかの物語」です。
死ぬまでの間、プレイヤーは丁寧に作りこまれたこの街で自由に過ごす事になります。


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基本的には住居や店に忍び込んで物資を漁りながら、安全な場所を確保する事になります。
満腹度や喉の渇きの概念があり、食料や水を絶えず集めなければなりません。
しかし食料の多くはやがて腐るため、冷蔵庫で保管しておきたいところですが、終末世界では何日かすると電力の供給が断たれてしまいます。
水はほとんどの住居の水道口から直接飲む事ができますが、同じく終末世界では何日かすると水道も止まってしまいます。


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次第に無くなる資源、増えゆくゾンビ、噛まれれば高確率で感染。治療薬なんて無い。
しかし食料を小動物の狩りや農作物でまかない、井戸水から水を補給し、ゾンビの群れに見つからないよう拠点に隠れたり移動し続ければ、100日以上生き延びることもそう難しくはありません。


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まぁその前に油断してやられるか、また最初からやり直したくなってリセットするかなんだけど。



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また、デフォルトの設定で遊ぶ「シングルモード」の他に、ゾンビの強さや出現率、資源の豊富さやインフラの稼働寿命まで設定してから始める「サンドボックス」のモードもあります。(遊び方的に多分こっちがメイン)

プレイヤーもなかなか細かく設定できます。外見のパーツだけは物足りないのですが、初期ポイントを消費して職業や特性を選択します。
射撃技能が最初から高い警察官や、持ち運べる荷物を増やす頑強や整理好きの特性、遠くが見えなくなる代わりに振り分けられるポイントが増える近視の特性などなど、不利な特性をつけるほど有利な特性もつけられるようになるのも面白い点です。


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丁寧なチュートリアルもついているし、日本語もデフォルトで対応されているので遊びやすいかと。
アメリカの実際に存在する街をモデルにデザインされているのもいいですね。グーグルマップやストリートビューで町並みを見ることができ、アメリカの穏やかな田舎街を観光している気分にもなれます。

ホント、自分の中で最高のゾンビゲームです。


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…と、最近まで思っていたのですが。
フリーゲームローグライクRPGに「Cataclysm:DDA」というものがありまして。これまたゾンビアポカリプスが起きたアメリカを舞台に延々と生き延びていくゲームなんですが、ゲームデザインがProjectZomboidとほぼ同じなんですよね、

満腹度や喉の乾きがあり、食料やジュースは腐り、住居
や店を漁りながら拠点を築いていくスタンス。しかもProjectZomboidには(まだ)無い車やNPCが存在し、さらにProjectZomboidには実装されないであろう、麻薬やゾンビ以外の特殊モンスター、さらにクトゥルフ神話の怪物まで登場します。


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キャラクターメイクのシステムや特性の名前まで同じ。しかもCataclysmの方は「入浴中に襲われた生存者(持ち物ががタオルと石鹸だけ)」や「小学生」など、ひと味違う要素が盛り沢山です。
まぁ当然というか、他の多くのローグライク同様、グラフィックは簡素なものですが。(本来は文字だけで表現されており、このグラフィックタイルは非常に精巧で、豪勢なものです)

いずれProjectZomboidの方も、Cataclysmのような自由さを兼ね備えてくれないかなー。
さすがに無理あるかなー。